9月8日付の西日本新聞夕刊にて紹介されました。

FCBエスコラ福岡

昨年9月1日、福岡県に開校。エスコラはバルセロナの地域言語カタルーニャ語で「学校」の意味。FCバルセロナのエスコラは、スペイン国外ではメキシコに8校、エジプトに2校、ドバイ、クウェート、香港に各1校で、日本では福岡だけ。誘致に熱心で、ナイター施設など練習環境が整っていることから福岡に設立された。バルサは昨年、FIFAクラブワールドカップで優勝。今年のワールドカップ南アフリカ大会で優勝したスペインの選手が多数所属している。下部組織として「カンテラ」と呼ばれるユースチームがあり、エスコラからカンテラに選手が引き上げられることもある。

バルサ福岡校 本場の技存分 開校1年、欧の大会で3位

(2010年9月8日掲載)

スペインの名門サッカークラブ、FCバルセロナ(バルサ)が日本で初めて開設した子ども向けサッカースクール「FCBエスコラ福岡」(事務局・福岡市中央区)が9月で1年を迎えた。本場のコーチが本国と同じトレーニング方法で指導。子どもたちは今春、スペインの大会に出場し、3位に入賞するなど、バルサの特徴であるパスサッカーを少しずつ体得している。「バルサのエースを九州から」と、関係者の夢も膨らむ。

エスコラ福岡には、6―13歳の男女約270人が所属。週2回、福岡県春日市の県営春日公園球技場に集う。練習は、8歳以下▽10歳以下▽12歳以下▽13歳の4グループに分かれて行い、時間は1回、約1時間15分。このために、福岡県内をはじめ、山口、大分、熊本各県などからも子どもたちが通う。

練習メニューは、本国から週1回、スペイン人コーチのイバン・パランコ氏(30)に、メールで送付される。相手をかわしてのパスと、ボールをもらうための位置取り。速く強いパスと、それをやさしく受け止めるトラップ。外国人2人を含む12人のコーチが、実戦を想定して丁寧に教える。

日本でも以前からやっていそうだが、コーチで、元ジュビロ磐田所属の原拓也さん(27)は「日本では『この練習メニューは子どもには分からない』などと段階的に教えるケースが多いが、バルサでは、子どもたちに最初からすべてを教える」。幼少時から、11人が一体となった戦術のイメージづくりに重点が置かれる。

「スクールで学び、それを各自が所属するチームに還元する」という考えから、エスコラ福岡は各種公式大会には出場しないが、3―4月にスペインであった約30チーム参加のトーナメント戦には特例的に出場した。

子どもたちの練習風景を撮ったビデオをバルサに送ったところ、技術力にクラブ側が興味を持ったためだ。現地に赴いた16人は、優勝した「ビリャレアル」に敗れたが、3位を勝ち取った。

現地では、メッシやイニエスタなど、バルサの世界的なスター選手に偶然出会い、サインをもらう“特典”も。大会で最優秀キーパー賞を受賞した木村治貴君(11)=福岡県古賀市=は「攻守の切り替えが速いなど海外チームは強かったが、練習の成果が出せた。メッシは想像より小さかった。ニコニコして優しく、あんな選手になりたいと思った」。スペイン遠征に参加した井口星弥君(12)=福岡市=も「バルサスクールでは試合のための練習という意識付けがしっかりしており、練習が楽しい」と話す。

スペインでは、スクールから、毎年10人程度がトップチームにつながる育成部門に引き上げられている。福岡からバルサの選手は生まれるのか。エスコラ福岡の運営会社・ガーディアンシップの北博典社長(46)は「エースを九州から出すのが夢だが、サッカーを通じて努力やルールを守る大切さを学ぶことも重要。練習時にスペイン語などに触れることで国際感覚を養うきっかけにもなる」と、サッカーを通じた人づくりの意味合いも強調している。

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