2025年7月4日ゼロから創る九州の挑戦 史上初の「九州準硬オールスター杯」開催決定
7月5、6日に「第1回九州準硬オールスター杯」が開催されます。2024年、全日本選手権での九州勢の躍進を受けて、準硬式野球の新たな舞台が九州で立ち上がりました。各連盟の垣根を越え、選手たちが自らの意思で動き出したこの大会。立ち上げから準備、未来への展望までを、実行委員長の福岡教育大・川原巧太郎さん(4年=春日)がレポートします。
なぜ今、九州でオールスター大会なのか?
2024年、全日本選手権で九州産業大が5年ぶりの決勝進出。準優勝という快挙を達成。さらに、9ブロック大会では甲子園開催の決勝戦で初優勝という新たな歴史を刻みました。
私は学生委員長として、九州のチームすべての試合を見届けてきましたが、どのチームにも個性と可能性があり、まさに「全国で戦える九州」だと実感しました。
この勢いを一過性で終わらせず、さらに一歩先へ進めるには何が必要か?そう考えたとき、「九州全体でめざす新しい舞台」が必要だと感じたのです。
新大会「九州準硬オールスター杯」とは?
そこで企画したのが、今回の「九州準硬オールスター杯」です。この大会では、九州にある5つの連盟、今大会のために作られた「4年生選抜」も参加します。
各リーグから選抜された選手たちが一堂に会し、連盟対抗の真剣勝負を繰り広げます。九州は各地で優れた選手が活躍している一方で、情報格差から「選ばれる機会」が限られてしまうという現実もあります。ここが関東地区や関西地区との違いです。この大会ではその格差を、情報ネットワークの力で埋めて、選手たちのモチベーションアップを図ります。
「やりたい」と選手たちから声が上がった
第1回の開催ということで不安はありましたが、声をかけると選手たちが「やりたい」と参加を表明してくれました。1年前から準備を進め、すでに「一つのチーム」として動き始めている。ここには「監督がいるから」「指示されたから」ではなく、野球が好きだから動くという、シンプルで力強い原動力があります。「やりたい」を「やろう」に変えられるのが、柔軟性の高い組織、準硬式の魅力。そのことを九州からも発信したいのです。
この大会が描く未来へ
私たちは、この大会を「ただのイベント」では終わらせたくありません。今回は使用料のない、大学の敷地で開催しますが、いずれは有観客での球場開催を実現させます。そして、プロ野球のスカウトが来てくれる環境も作りたい。そうした未来に向けて、この第1回大会が原点になればと願っています。
今回は㈱ガーディアンシップ様にアドバイザーとなっていただき、スポンサーを募らずにゼロから大会を開催します。「学生だけで、お金をかけずに、どこまでできるか?」の挑戦です。このたび私たちの意欲に賛同していただける、準硬式ファンの向けたクラウドファンディングを設けました。今回の挑戦を応援してくださる方には、リターン品として、大会記念Tシャツを贈らせていただきます。
JUNKO WEBより